2008年 05月 22日
テルマ&ルイーズ |
1991年、リドリー・スコット監督作品
アカデミ賞ー脚本賞受賞
女性二人のロードムービーです。
ありあまる愛情に包まれた生活を送っているはずのテルマ
いえ、実はそうではなく、夫のがんじがらめの束縛で
ほとんど自由のない主婦。
もう一人は恋人との関係もとても深い信頼で結ばれて
仕事もプライベートも満ち足りているかに見えるルイーズ
物語はこの二人が車で旅に出るところから始まります。
ハネをのばし、夫も恋人もその時だけは忘れて
自由になるための旅。
二人の希望に満ちた未来へ
車のスピードはどんどん加速します。
私たちは自由、誰にも邪魔なんかされないんだから…
オープンカーで走る二人の楽しそうに弾む会話が響きます。
ところが、その夜に立ち寄ったレストランでの出来事が
とんでもない事件へと発展し
予想もしなかった二人の逃亡が始まるのです。
前途洋洋の自由の旅から一転して
一気に暗闇に突き進んでいく旅。
なんでこんなことになってしまったのか、呆然とする二人だけど…
人生は思いがけないことの起きるドラマだと
この映画を観て思います。
全て順調にいくかと思えたことが、ちょっとタガが外れると
まるで雪だるま式に悪い方へ悪い方へと。
ラストシーンは意外な結果が待っているけれど
人間の絆や友情、他人の思いやりや愛情は
こんな時こそ本当の姿を見せてくれるんですね。
悲しいはずなのに
何故かスカッと胸のつかえがとれたような不思議な余韻。
テルマ&ルイーズの決断はかっこいい。
そうそう、若かりし頃のブラピが重要な役で登場しています。
この映画を推薦してくれた作家、沢木耕太郎氏に感謝です。
by yuki-amori
| 2008-05-22 22:06
| 映画時間