2006年 08月 19日
寺山へつづく階段の途中 |
夏も終わろうとしていますが、まだまだ残暑がきびしいので
ちょっと涼しいお話を
マイミクさんの日記にコメントしようとして
思い出した子供の頃の体験です。
ずっと何年も忘れていたことなのに、きっかけさえあれば不思議と蘇る記憶
小学生の頃、近所に女の子は私と妹の二人しかいなかったので
私は男の子とばかり遊んでいたオテンバな女の子でした。
学校の帰り道、寺山(通称)へつづく道の途中に階段があって
その脇に石でできた囲いがありました。
それはお寺の境内のミニチュアのような形をしていて
男の子はそれをまたいで中に入って遊んでいました。
ある日、誰かがミイラがあると言い出して囲いの中に入ってみると
奥の方に、まるで包帯で巻かれた人が横たわっているように見える物体がありました。
男の子は物怖じなんかせず、なんとかそれに触れないかと
キャーキャー言って物体に近づこうとしました。
側で見ていた私は、子供ながらに
「なんでこの人お墓に入ってないんだろう」と思いつつ
きっと死んだ人は順番にここで祀られて、その後お墓にいくんだと
わけのわからない納得をしました。
男の子たちは見たら後は一気に階段を駆け上がり
今度は坂道をキャーキャー言いながら走って下ります。
私も後につづけと追いかけたのはよかったけれど
ランドセルの重みがいっそうの加速をつけ
坂道を顔を地面につけたまま滑って落ちていきました。
ミイラのたたりは私だけに襲いかかったようでした。
ちょっと涼しいお話を
マイミクさんの日記にコメントしようとして
思い出した子供の頃の体験です。
ずっと何年も忘れていたことなのに、きっかけさえあれば不思議と蘇る記憶
小学生の頃、近所に女の子は私と妹の二人しかいなかったので
私は男の子とばかり遊んでいたオテンバな女の子でした。
学校の帰り道、寺山(通称)へつづく道の途中に階段があって
その脇に石でできた囲いがありました。
それはお寺の境内のミニチュアのような形をしていて
男の子はそれをまたいで中に入って遊んでいました。
ある日、誰かがミイラがあると言い出して囲いの中に入ってみると
奥の方に、まるで包帯で巻かれた人が横たわっているように見える物体がありました。
男の子は物怖じなんかせず、なんとかそれに触れないかと
キャーキャー言って物体に近づこうとしました。
側で見ていた私は、子供ながらに
「なんでこの人お墓に入ってないんだろう」と思いつつ
きっと死んだ人は順番にここで祀られて、その後お墓にいくんだと
わけのわからない納得をしました。
男の子たちは見たら後は一気に階段を駆け上がり
今度は坂道をキャーキャー言いながら走って下ります。
私も後につづけと追いかけたのはよかったけれど
ランドセルの重みがいっそうの加速をつけ
坂道を顔を地面につけたまま滑って落ちていきました。
ミイラのたたりは私だけに襲いかかったようでした。
by yuki-amori
| 2006-08-19 17:01
| 風景